「カフェ」には飽きてしまったのだ。

美味いコーヒー、スイーツ。おしゃれなインテリア、の利いたBGM、
そして…唸るほど完璧な接客。
タブレットやスマホを駆使し、ガシガシ仕事している若い男女。かっこいいなあ。

だがごめんよ。おじさんにはもう無理なのだ。

「喫茶店」では、なぜか薄い色のサングラスをかけたおじさんが
タンを転がしながら新聞をバサバサさせて読んでいるものなのだ!
ほぼケチャップとマーガリンのみでできているナポリタンがあるのだ!
テーブルには
灰皿とセブンスターとハイライトがあって隣ではなぜか「印鑑証明」の
話が
延々繰り広げられているのだ!

「昭和レトロ」と言ってしまえばそこまでだ。だが、そんな生易しいものではない。
カフェには人生がない。だが、喫茶店にはそれがある。
それぞれの濃い人生がソファや椅子に滲みついている。そんな場所だ。

松本と長野のそんな店を1軒づつ。

まずは、松本の奇跡と言われているジャズ喫茶「EONTA」
年齢を感じさせないマスターは常にクールだ。
オレは高校生の頃から通っている。マッキントッシュ製スピーカーの前は私語禁止だ。
https://tabelog.com/nagano/A2002/A200201/20005065/

次に長野駅ほど近く、南千歳公園に面する古いビルの2階紅茶専門店「幸(ゆき)」
各テーブルにはマジで灰皿が置いてある。(R2-D2風のロボットは動かない)
https://retty.me/area/PRE20/ARE82/SUB8201/100000766089/

客それぞれの夢や挫折や友情や恋愛の舞台だったこんな店が、
全国で櫛の歯が欠けるように減ってしまっている。
これは大いなる文化の損失だ。

それを食い止めるにはどうしたらいいかって?

行こう。座ろう。コーヒーを飲もう。それしかないんだよ。

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